pstree コマンドは、実行中のプロセスをツリー形式で表示します。ツリーは、pid(プロセスID)または init(プロセスID 1)をルートとして表示されます。pid を指定しなかった場合、init がルートになります。また、ユーザー名を指定すると、そのユーザーが所有するプロセスに基づくツリーが表示されます。
pstree は、同一のブランチを視覚的に統合し、繰り返し回数を角括弧([])で囲んで表示します。例えば、繰り返し出現するプロセスがあれば、そのプロセスが何回繰り返されているかが表示されます。
書式
pstree [options] [pid|user]
主なオプション
オプション | 説明 | 実行例 |
---|---|---|
-A | ASCII グラフィックスを使ってツリーを表示(グラフィカル表示が使えない環境で便利) | pstree -A |
-c | プロセス名の代わりにプロセスID(PID)を表示 | pstree -c |
-h | ヘッダー情報を表示せず、ツリー構造のみ表示 | pstree -h |
-n | プロセス名を非表示にしてPIDのみ表示 | pstree -n |
-p PID | 指定したプロセスID(PID)をルートとしてツリーを表示 | pstree -p 1234 |
-u USER | 指定したユーザーが所有するプロセスに基づくツリーを表示 | pstree -u username |
-G | グラフィカルなツリー表示ではなく、簡易なテキスト形式でツリーを表示 | pstree -G |
-T | ツリー表示の代わりにプロセス情報をテキスト形式で表示 | pstree -T |
-V | バージョン情報を表示 | pstree -V |
-z | ゾンビプロセスを表示しない | pstree -z |
-l | 長い形式でツリーを表示し、PID、プロセス名、親プロセスIDなどを詳細に表示 | pstree -l |
プロセスをツリー表示
pstree

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