locateコマンドまとめ

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locateコマンド

locateは、updatedbによって作成された1つ以上のデータベースを読み取り、少なくとも1つのパターンに一致するファイル名を標準出力に1行ずつ書き出します。

locate [オプション]… パターン…

オプション	説明	使用例
`-i, --ignore-case`	大文字・小文字を区別せずに検索	`locate -i "example.TXT"`
`-r, --regexp REGEXP`	正規表現を使って検索	`locate -r '.*\.log$'`
`-c, --count`	一致するファイルの数のみを表示	`locate -c "config"`
`-e, --existing`	現在存在するファイルのみを表示	`locate -e "backup.tar.gz"`
`-L, --follow`	シンボリックリンクを辿る	`locate -L "shortcut"`
`-P, --nofollow`	シンボリックリンクを辿らない	`locate -P "shortcut"`
`-A, --all`	すべてのパターンに一致するエントリのみ表示	`locate -A "config" "log"`
`-l, --limit N`	`N` 件だけ結果を表示	`locate -l 10 "*.txt"`
`-0, --null`	結果を改行ではなく NUL 文字で区切る（`xargs -0` 用）	`locate -0 "*.jpg"`
`-q, --quiet`	エラーメッセージを抑制	`locate -q "*.mp4"`
`-w, --wholename`	フルパスで検索（デフォルト動作）	`locate -w "/var/log/syslog"`

updatedbコマンド

updatedbは、locateによって使用されるデータベースを作成または更新します。データベースがすでに存在する場合、そのデータは再度ディレクトリを読み取らないように再利用されます。updatedbは通常、cronによって毎日実行され、デフォルトのデータベースを更新します。

updatedb [オプション]…

オプション	説明	使用例
`-l, --localpaths PATHS`	指定したパスのみをインデックスに追加	`updatedb -l "/home /var"`
`-e, --prunepaths PATHS`	指定したパスをインデックスから除外	`updatedb -e "/mnt /tmp"`
`-E, --prunefs FILESYSTEMS`	指定したファイルシステムを除外	`updatedb -E "nfs,smbfs"`
`-f, --netpaths PATHS`	ネットワークファイルシステムのパスをインデックスに追加	`updatedb -f "/mnt/network"`
`--add-prunepaths PATHS`	既存の除外リストにパスを追加	`updatedb --add-prunepaths "/backup"`
`--add-prunefs FILESYSTEMS`	既存の除外リストにファイルシステムを追加	`updatedb --add-prunefs "tmpfs"`
`-U, --database-root PATH`	インデックスの基準となるルートディレクトリを指定	`updatedb -U /home`
`--output FILE`	指定したファイルにデータベースを保存	`updatedb --output /var/lib/mlocate.db`
`--verbose`	詳細な情報を表示	`updatedb --verbose`

locateのテスト用のファイルを作成し、検索してみる

テスト用のファイルを作成

# 作業用ディレクトリの作成
mkdir -p ~/work/dir1/dir2/dir3 && \
      
# カレントディレクトリの移動
cd ~/work && \
      
# テスト用のファイル作成
echo これはtest-file1 > dir1/dir2/locate-test-file1 && \
echo これはtest-file2 > dir1/dir2/dir3/locate-test-file2 && \
  
# ディレクトリの構造を確認
tree

正規表現を使って検索。DBに登録されていないため何も表示されない

locate -r locate-test*

-Uでdir1をスキャンして/var/lib/mlocate/mlocate.dbを更新

sudo updatedb -U dir1/

再度検索。今度は表示されます

locate -r locate-test*

カスタムDBから検索

テスト用のファイルを作成。locate-test-file3を新規に作成しています

# 作業用ディレクトリの作成
mkdir -p ~/work/dir1/dir2/dir3 && \
      
# カレントディレクトリの移動
cd ~/work && \
      
# テスト用のファイル作成
echo これはtest-file1 > dir1/dir2/locate-test-file1 && \
echo これはtest-file2 > dir1/dir2/dir3/locate-test-file2 && \
echo これはtest-file2 > dir1/dir2/dir3/locate-test-file3 && \
  
# ディレクトリの構造を確認
tree